アベノミクスの追い風を受けて、デパート業界では、高額商品を中心として業績は好調と伝えられていますが、全体としてはインターネット通販などに押されています。
そこで、ライバル関係にある百貨店同士が、手を組んで生き残り策を模索しています。
その具体例が、「楽天うまいもの大会」です。
ネットでお馴染みのお取り寄せグルメが大集合しています。
楽天に出店しているお店が実際にデパートの催し場に売り場を構えています。
大阪のミナミ代表が、「大阪高島屋」で、キタの代表が「阪神梅田本店」です。
楽天うまいもの大会が、この2店で同時開催になっています。
そして出店しているのは、楽天市場で各部門でランキング1位などの上位を獲得しているお店です。
例えば、楽天ホルモン部門の1位の「食福亭味革」の他、東京で人気のピザや話題の餃子など全国の美味しいものが楽しめます。
百貨店側としては、高い集客効果が望めます。
阪神梅田本店の楽天うまいもの市では、庶民的でビールに合う食べ物を中心に扱っています。
また、このイベントにともなって、阪神梅田本店と大阪高島屋を結ぶ無料のシャトルバスも運行されています。
ライバル同士を結ぶ無料のバスも初の試みです。
高島屋では、阪神梅田本店と異なり、売り場には色とりどりのスイーツのお店が並んでいます。
高島屋のターゲットは女性で、ケーキやモチモチとした食感が楽しめるベーグルなど上質で豪華なものを好む人が対象です。
出店している店としても、テストマーケティング的な意味合いもあり、リアルとネットをどう融合させて活性化させるかを考えるきっかけとなっているようです。
デパートだけではなく、出店している店にとっても大きなメリットがある、今回の楽天うまいもの大会は、阪神梅田本店と大阪高島屋には合わせて約100店舗があり、10月15日(火)まで開催されます。
また、2つの百貨店で今何処のお店が人気なのか分かる売り上げランキングを表示しており、両方のデパートに行きたくなる仕掛けも施されています。
百貨店業界全体のリアル店舗の売上が小さくなってきているので、リアルな百貨店同士で手を組めば新しい魅力が出てくるので、デパートの生き残り策としても有効と思われます。
ちなみに、阪神梅田本店の10月09日12時現在の売上ランキングトップ10は次のとおりです。
1 | 炭焼牛たん東山 |
2 | 二代目つじ田 |
3 | 恵那栗工房 良平堂 |
4 | 食福亭味革 |
5 | 笹屋昌園 |
6 | Dining萬來 |
7 | 宇和島安岡蒲鉾 |
8 | 広島薬研堀製造所 米屋/めしや |
9 | 餃子の餃天 |
10 | 築地料亭 竹若 |
2013年10月9日(水)~15日(火) 最終日は午後5時まで
阪神梅田本店 8階催場